童心はいいことだった

ネットで買い物をすることも多く、その理由は安さが一番。

しかしながら、直接買う方がいい場面もあります。

スーパーやディスカウントストアの方が安い場合もあるわけです。実際に回って、直接目で見てみるまでわからなず、「げげ、こっちの方が安いじゃん」って経験も何度もありました。

他には、届くまでに時間と送料がかかるというのもあり(最近はその日に届けるサービスっていうのも出始めてきましたが)、これもネット通販よりも直接店舗で買う方がいい面だと思います。

この前、水筒を買おうと思い、ネットである程度の種類を絞ってから吉祥寺のヨドバシカメラに行くことにしました。関係ないですが、昔は安さ爆発のさくらやラオックスで電化製品とか買いに行ってました。少ないおこずかいを握りしめて、ゲームソフトやプラモデルを買いに行ったのはいい思い出です。

話を戻して、目的は水筒なのでキッチン周りの売り場に行ってきました。実物を見ながら、自分に合ったものを選び購入です。

大型家電量販店に行って、買いたいもの1つだけ買って帰路に着くなんてもったいないと思うのはあるあるだと思います。私もその中の一人で、意味もなく店内をプラプラと歩いていました。おもちゃ売り場まで来たときに、懐かしい音が聞こえてきました。

キュルキュルと唸るモーター音。

これは懐かしのミニ四駆のモーター音です。

匂いを追う警察犬のごとく、音に連れられて私がたどり着いたのはミニ四駆の競争レーンでした。そこにいたのは、在りし日の自分と同じく、小学生の男子児童が愛車を片手にレースをしていました。

またまだ子供ということもあり、コースアウトしたり速度が足りてなかったりと微笑ましい光景のオンパレード。そこに苛烈な音を放つマシンが現れて、少年たちのマシンをごぼう抜きしていきました。そしてそれを受け止めたのは、少年たちをはるか上から見下ろすほどの背の高い成人男性でした。

彼はマシンの出来にまだ納得いってないのか、近くに置いてある作業台に戻っていきました。子どもに交じって遊ぶあんな童心に、水筒の入った袋を握る私は憧憬の念を抱きました。